FXスワップポイント急上昇とアメリカ金利引上げ

　
　今週に入ってからFXのスワップポイントが大きく変動しています。とりわけ激しいのが米ドル/円やユーロ/円で、例えば365FX（取引所FX）では以下の通りスワップポイントが推移しています。
fx.ma-bank.net/company/gmo2/

【スワップポイント推移】

日付	米ドル/円	ユーロ/円
9/25(火)	76円	▲3円
9/26(水)	87円	2円
9/27(木)	127円	35円
9/28(金)	96円	8円

※買いスワップと売りスワップは同一値

　この中で特に目立つのが9/27(木)です。前日比で急上昇しています。
　正確に言うと、9/27(木)のスワップポイントは、米ドル/円は383円、ユーロ/円は105円でした。この日は3日分まとめて支払われるので、1日あたりに換算すると、米ドル/円は127円（≒383円÷3）、ユーロ/円は35円（＝105円÷3）となります。

　ここまでスワップポイントが大変動するのは非常に珍しく、3日分まとめて支払われる日に重なったことを含めて考えるに、もしかしたら大チャンスだったのかもしれません。気付くのが遅れたので詳しく試算していませんが…（結構悔しい）

　9/27(木)にスワップポイントが急上昇したのは、おそらくアメリカの政策金利引上げの影響だと思われます。アメリカの連邦準備制度理事会（FRB。Federal Reserve Board）は、金利目標範囲を2～2.25％へ引き上げることを9/26(水)に決定しています。
www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases...

　FXのスワップポイントは、通貨ペア2国間の金利差です。米ドル/円のスワップポイントは、アメリカの政策金利引上げの影響を受けて増加したと思われます。しかも、3日分まとめて支払う必要があるので資金需要は更に逼迫し、前日比で40円（＝127円－87円）も増えたのでしょう。

　ユーロ/円はアメリカの政策金利引上げとは直接関係ないですが、米ドル/円の動きに引っ張られて、スワップポイントが急上昇したのかもしれません。この他、英ポンド/円やスイスフラン/円なども、9/27(木)のスワップポイントは急上昇しています。

　なお、9/28(金)には、スワップポイントが急減しているので一時的なものだと思われます。FXのスワップポイントをウオッチしていると、今回のような興味深い動きが時々見られますが、なかなかチャンスを生かすことができません。気付いたときには既に手遅れということの繰り返しです…

　このようなチャンスは年数回訪れるので、次回こそはモノにしたいですね。

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