久しぶりに投資で大失敗して思い出した昔話

　
　新年早々投資で大失敗しました。損失を出したのは久しぶりで、外貨預金（南アランド/円）以来のことです。

　原因は明確で、リスク管理が不十分だったことです。ここ最近、投資成績が好調だったこともあり、リスクを低く見積もり過ぎていたのです。投資前に損益の振れ幅を正確に予測するのは基本中の基本なのですが見積もりが甘くなっていました。今思えば冷静さを失っていたようです。

　それに加え、調子に乗り過ぎていました。当初目標としていた利益を確保したことに飽き足らず、更なる利益を追い求めてしまったのです。個人的には、こちらの方が致命的だっと考えています。

　今回の損失で10年以上前の旅を2つ思い出しました。山奥で湧く温泉巡りをしていた時期のことです。1つは2003年9月の北アルプス硫黄沢で、もう1つはその一年後に旅した2004年9月の黒部川餓鬼谷です。

　前者は、前日までの悪天候にもかかわらず当初の目的地に無事到達できたので、それ以上の旅を望まず帰路につきました。これ以上のことを望むと悪いことが起きそうな予感がしたのです。いわゆる第六感と言うもので、自分が好きな「足るを知る」という言葉を実践した形です。

　後者は、目的地に到達できなかったショックを引きずって黒部川を渡渉した際、足を滑らせ流されてしまいました。幸いにも少し流されただけで大きな岩にぶつかり止まることができましたが、正直なところ命を失っていてもおかしくない状況でした。この時は自分の力量を過信し、リスク管理が甘くなっていました。

　2つの旅のエピソードは、今回の大失敗に通じるものがあります。共に大切なのは、必要以上に欲張らないこととリスク管理をしっかりすることです。欲をかくとリスク管理が甘くなります。投資するにあたっても「足るを知る」ことを徹底すべきだと痛感しました。

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