日経平均２万円と、とある株式投資の思い出

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　2015年4月22日、日経平均株価が終値で２万円を回復しました。報道によると約１５年ぶりとのことです。
　この１５年という歳月は、いかにバブルの爪痕が大きかったのかを物語っています。


　ところで、自分は株式取引を結構前からやっています。
　成功も失敗も経験しましたが、日経平均株価が２万円を回復したニュースを聞いた際、真っ先に頭に浮かんだのは、とある株式投資に関する取引遍歴です。

　最初に購入したのは、今から１０年近く前の２００５年１１月です。当時の日経平均株価は１４，０００円前後でした。
　購入数量は１，０００株。ですが、直後から株価は下げ始めます。

　安くなるたびに買い増すことを繰り返し、ふと気づけば２００７年１１月時点での購入株数が合計２５，０００株に達していました。株価は４０％下落したので、１００万円単位の損失です。ちなみに、当時の日経平均株価は１５，０００円前後と上昇しています。トレンドに乗り切れていませんね…

　それからしばらく胃が痛くなる時期が続きました。
　買い増ししようにも更なる下落が怖くてできません。何度も損切りする誘惑にかられました。損失は出るけれども、ある程度キャッシュは戻ってきます。処分すれば、精神的にも楽になります。

　けれども、１株も売りませんでした。将来性を見込んで、吟味に吟味を重ねた上で購入＆買い増しした株式です。わずか数年で見切りをつけるのは、気が早すぎると思い直したのです。

　その苦しい時期を何とかやり過ごしたところ、いつの間にか株価動向が気にならなくなりました。年数回、思い出したように株価をチェックしますが、上がっていても下がっていても、あまり反応しなくなりました。業績は安定しているし、配当は入ってきます。相変わらず株価は低迷していますが、売却さえ考えなければ何も問題ありません。

　時は過ぎて、２０１１年３月。東日本大震災が発生した月です。
　現実離れした出来事が次々と起こる中、久しぶりに確認してみたところ株価が急上昇していました。調べたところ、震災関連の出遅れ銘柄として注目されたようです。
　日経平均株価が１０，０００円割れしている大変な時期に、株式の評価がマイナスからプラスに一気に変わるとは思いもよりませんでした。

　１６，０００株を売却して利益を確定させました。５年以上、株価低迷に苦しんでいましたが、これで一気に楽になりました。

　残りの９，０００株については、２０１５年４月現在も保有し続けています。
　株価は、ここ数ヶ月の日経平均株価上昇と歩調を合わせるように急上昇しました。おかげで２０１１年３月に比べて、株価は２倍近くになりました。

　自分が２５，０００株まで買い増した株式投資が、結果的にうまくいったのは「忍耐力」に尽きます。途中で損切りしなくて本当によかったです。
　と言っても、途中で大半を売却してしまったのは判断ミスです。「たられば」を言っても仕方ありませんが、２０１１年に１６，０００株を売却していなければ、含み益は更に増えていたんですよね…

　最初に購入してから、もう少しで１０年になります。
　正直なところ、ここまで長期保有すると思っていませんでしたが、今後も可能な限り持ち続けたいです。

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