地震保険の節約方法（2019年1月改定対策）－１

公開日:2018/09/20

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1. 地震保険の改定（2019年1月）

　地震保険が2019年1月より改定されます。
www.jishin-hoken.jp/pdf/jishin_h...

　主な改定内容は以下の通りです。

保険料率の改定
- 年間保険料
- 長期係数（長期契約割引）
割引確認資料の拡大

　このうち影響が大きいのが、年間保険料と長期係数（長期契約割引）の改定です。年間保険料については35の都道府県で、長期契約割引については3年以上の契約でそれぞれ値上げされます。

　年間保険料で値上げ率が最も大きいのは、福島県（イ構造）のケースで14.9％引き上げられます。その反面、年間保険料が値下げられるケースもあり、愛知県（イ構造）等では15.8％も引き下げられます。
　長期契約割引で値上げ率が最も大きいのは、保険期間5年のケースで3.4％引き上げられます。

　地震保険の最長契約年数は5年なので、地震保険加入者は2019年1月から5年以内に影響を受けることになります。また、今回の改定は、2017年1月に実施された1回目の改定に続く、3段階改定の2回目です。将来的に3回目の改定が実施されますが、改定時期や改定率は未定となっています。
　

2. 年間保険料（基本料率）の割引

　地震保険は火災保険に比べると割高ですが、保険料を節約する方法がいくつか用意されています。

地震保険のしくみ｜日本地震再保険株式会社
www.nihonjishin.co.jp/insurance/

　最も代表的な節約方法は年間保険料（基本料率）の割引です。下記のいずれかに該当する場合、地震保険の基本料率が割り引かれます。ただし、重複適用がないことに注意が必要です。

耐震等級割引（最大50％割引）
免震建築物割引（50％割引）
耐震診断割引（10％割引）
建築年割引（10％割引）

　この中では耐震等級割引（耐震等級3）と免震建築物割引の割引率50％が最大となります。

　耐震等級割引は耐震等級が1から3まであり、最も耐震性能が高いのが耐震等級3となります。耐震等級3の場合、原則的に構造計算が必要となるのでコストが高くなります。ただし、木造2階建てであれば構造計算が免除される「4号特例」が適用されるケースが多いので、必ずしも構造計算は必要とされません。
　ちなみに各種税制優遇措置がある長期優良住宅は、耐震等級2が要件なので30％割引となります。

　なお、免震建築物については高層建築物に採用されているケースが多く、導入コストも高くなるようです。
　

3. 構造区分による保険料の差異

　地震保険の年間保険料は、以下の構造区分によって変わってきます。

イ構造
ロ構造

　イ構造とは、主に鉄骨･コンクリート造の建物ですが、木造でも耐火建築物や準耐火建築物、省令準耐火建物に該当するものを含みます。ロ構造とは、イ構造以外の建物です。

　イ構造の方が圧倒的に安いので、木造であれば耐火建築物や準耐火建築物、省令準耐火建物が有利です。この中の省令準耐火構造については、住宅金融支援機構が定める基準が採用されています。

省令準耐火構造の住宅とは｜住宅金融支援機構
www.flat35.com/business/shinchik...
　