リック イーデルマン「金融危機でも儲かった世界一頭のいい資産の殖やし方」が教えてくれたシンプルなこと

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 「金融危機でも儲かった世界一頭のいい資産の殖やし方」を読みました。

 この本のエッセンスは以下の一文に凝縮されています。
「安い値段で買って 高い値段で売ればよい」(P.18)

 身も蓋もありませんが、資産を着実に殖やすコツは、これに尽きます。では、具体的に何をやればいいのでしょうか?

 この本では「長期投資」「分散投資」「パーセンテージ・リバランス」の3つを勧めています。
 「長期投資」と「分散投資」はリスクを極力減らす投資方法であり、「パーセンテージ・リバランス」と組み合わせることで資産を着実に殖やすことが可能となります。

 分散投資をするにあたっては、人それぞれに最適なポートフォリオを作成する必要があります。「実践編その2 これから投資を始めようとする方へ」(P.172)に具体例が掲載されているので参考になると思います。
 また、種類が豊富で流動性が高い投資信託を利用するのが現実的です。この本ではコストの安い、機関投資家向けの投資信託ETF上場投資信託)を勧めていますが、ノーロードのインデックス投資信託も選択肢に入ってくると思われます。

 以下、印象に残ったことを書き残します。

「私のアドバイスで成功する鍵は、忍耐力ということになります」(P.116)

 個人的な経験ですが、実際に耐え忍んだ結果、うまくいった株式取引があるので物凄く共感できます。ただし、株価下落が長期間続いたため、精神的にとても辛かったですが…

「儲かっている資産を売って、儲かっていない資産を買ってくださいね!」(P.123)

 この本のエッセンスです。「高い値段で売って、安い値段で買う」ことを実践すればいいのです。

 例えば、リスク分散を念頭に、以下のようなポートフォリオを設定したとします。
  • 国内株式  25%
  • 国内債券  15%
  • 国内不動産 10%
  • 国外株式  20%
  • 国外債券  20%
  • 現預金   10%

 手元に余剰資金が1,000万円あった場合、上記ポートフォリオに従えば、以下のような分散投資をすることになります。投資先はコストの安い投資信託が第一候補です。
  • 国内株式  250万円(25%)
  • 国内債券  150万円(15%)
  • 国内不動産 100万円(10%)
  • 国外株式  200万円(20%)
  • 国外債券  200万円(20%)
  • 現預金   100万円(10%)
――――――――――――――――――――――
  •  計  1,000万円

 毎日のように各資産の評価は変動しますが、例えば、4ヶ月後、以下のように変わったとします。
  • 国内株式  310万円(29.5%)
  • 国内債券  149万円(14.1%)
  • 国内不動産 111万円(10.5%)
  • 国外株式  205万円(19.5%)
  • 国外債券  175万円(16.6%)
  • 現預金   100万円( 9.5%)
――――――――――――――――――――――
  •  計  1,050万円

 ポートフォリオが大きく変動しました。国内株式は値上がりしたので、資産に占める割合は、当初の25%から29.5%へと増加しました。逆に値下がりした国外債券については、資産に占める割合は、当初の20%から16.6%へと減少しました。
 ここで元のポートフォリオに戻す作業、すなわち「リバランス」をすることにします。

 高くなっている国内株式を47万円分売却すれば、263万円(=310万円-47万円)となるので、資産に占める国内株式の割合は約25%(=263万円÷1,050万円)に戻ります。
 この売却代金47万円の中から、安くなっている国外債券を35万円購入すれば、210万円(=175万円+35万円)となるので、資産に占める国外債券の割合は20%(=210万円÷1,050万円)に戻ります。
 また、残り12万円について現預金で保有し続けることにします。112万円(=100万円+12万円)なので、資産に占める現預金の割合は約10.6%(=112万円÷1,050万円)と元の水準近くに戻ります。この行為は「安くなっている現預金を12万円分購入した」と同じ意味です。

 リバランスの結果、以下のようなポートフォリオに変わりました。「パーセンテージ・リバランス」とは、このようなリバランスをに適宜繰り返すことに他なりません。
  • 国内株式  263万円(25.0%)
  • 国内債券  149万円(14.1%)
  • 国内不動産 111万円(10.5%)
  • 国外株式  205万円(19.5%)
  • 国外債券  210万円(20.0%)
  • 現預金   112万円(10.6%)
――――――――――――――――――――――
  •  計  1,050万円

 このリバランスという行為は、
「高い値段で売って、安い値段で買う」(P.127)
という行為そのものです。当初のポートフォリオを維持するために、高くなった国内株式を売って、代わりに、安くなった国外債券と現預金を買った訳です。
 順番は逆ですが、「安い値段で買って 高い値段で売った」のです。

 保有資産の評価は常に変動していますが、各人のライフプランに応じてポートフォリオも変動します。大切なのは、リバランスとポートフォリオの見直しを、適切なタイミングで継続的に実行することです。「安い値段で買って 高い値段で売る」には、そのような地道な作業が必要不可欠だと思われます。
 ちなみに自分の場合、そういう作業が面倒なので、世界分散ファンドを毎月積み立てています。でも、適切なリバランスをした方がいいんでしょうね。
 

 



 サイト利用者の方より、ふるさと納税の控除限度額計算ソフトについて以下のようなご質問がありました。
「男性で、配偶者あり」と「女性で、配偶者あり」だと 金額が違うのですが、そういうものなのでしょうか?(2015-04-20)
 年収500万円で確認したところ、両者とも同じ金額でした。他にも何パターンか試しましたが、男女で異なる結果が出るという現象を再現することはできませんでした。気になるので、実際にどのような入力をしたのか教えていただければ幸いです。
 
 随時ご意見ご要望を承っております。各ページの最下部にフォームを用意していますので、お気軽にご利用いただければ幸いです。

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