WiMAX＆OpenVPN対応ルーターで固定通信費を大幅削減－２（格安ルーター「Archer C1200」4328円）

　
※WiMAX＆OpenVPN対応ルーターで固定通信費を大幅削減－１（DMMいろいろレンタルWiMAX:月2500円）より続く

OpenVPN対応格安ルーター（Archer C1200）

　WiMAXを「DMMいろいろレンタル」に変更する少し前、4年ほど利用していたルーターが動かなくなったので、「Archer C1200」を4,328円で購入しました。

　「Archer C1200」を購入した最大の理由は、OpenVPN対応の格安ルーターということです。OpenVPN対応ルーターを5,000円以内で購入できるのは嬉しい限りです。

　職場PCに外部から繋いで作業することが多いので、VPNに対応したルーターは自分にとっては必需品です。ただ、今までのルーターはVPN接続がPPTPにしか対応していなかったので、セキュリティ的に不安がありました。セキュリティに不安があるにもかかわらずPPTPでVPN接続していたのは、PPTP以外のVPN対応ルーターが高価だったからです。

　けれども、そのような状況は変わりつつあります。ここ数年で、セキュリティに定評のあるOpenVPN対応のルーターが手ごろな値段になってきたのです。という訳で、ルーターの買換えにあたり、よりセキュアーなOpenVPN対応ルーター「Archer C1200」を選択しました。
　

OpenVPNのメリット

　OpenVPNのメリットは以下の通りです。

1. セキュリティがPPTPより強固。
2. 通信回線を選ばない。
3. 通信が安定している。

　

セキュリティがPPTPより強固

　VPNで最も普及しているPPTPはセキュリティに不安があります。PPTPに比べると、OpenVPNはセキュリティ対策がしっかりしています。
　

通信回線を選ばない

　PPTPの場合、VPN接続ができないモバイル通信回線（MVNO）がいくつかあるのですが、OpenVPNでは（今のところ）接続できない通信回線はありません。

　自分が試した中で、PPTPでVPN接続が可能だったMVNO（格安SIM）は以下の通りです。

• IIJmio（ドコモ回線）
• パナソニック（ドコモ回線）

　逆に、PPTPでVPN接続ができなかったMVNOは以下の通りです。

• 楽天モバイル（ドコモ回線）
• LIBMO（ドコモ回線）

　OpenVPN対応ルーターに変更してからは、LIBMO（ドコモ回線）から職場PCへVPN接続ができるようになったので非常に助かっています。
　

通信が安定している

　通信の安定性については、OpenVPNの方がPPTPよりも優れているように感じます。
　

OpenVPNの注意点

　PPTPに比べるとOpenVPNはメリットが多いですが、初期設定はやや手間がかかることに注意が必要です。ただ、1回設定すればOKなので、あまり気にすることはないと思われます。
　

OpenVPN対応お勧めルーター

　「Archer C1200」以外のVPN対応ルーターとしては、「Archer C6」（OpenVPN）や「WN-AX1167GR2」（L2TP over IPsec）が、セキュリティ的にもコスト的にもお勧めだと思われます。なお、自分のように通信回線がWiMAXの場合、24時間で回線が一度途切れるため、「再起動スケジュール」がある「Archer C6」がお勧めです。
　

「Archer C1200」設定

　「Archer C1200」の管理画面から設定します。
tplinkwifi.net/
　

MTU対策（※WiMAXでは必須）

• 詳細設定→ネットワーク→インターネット→IPv4
• 「詳細設定」をクリックして「MTUサイズ」を「1400」へ変更。

　WiMAXでのMTUの最適値は「1400」らしいです。
　

IPアドレスの変更

• 詳細設定→ネットワーク→LAN
• 「IPアドレス」を「192.168.0.1」から「192.168.XXX.1」へ変更。

　

IPアドレスの固定化

• 詳細設定→ネットワーク→DHCP サーバー
• 「アドレス予約」で「追加」（※「MAC アドレス」と「IPアドレス」を指定）

　

時刻設定

• 詳細設定→システムツール→時刻設定
• 「インターネットから自動で取得」を選択し、タイムゾーンとNTPサーバーを設定。
  • ntp.jst.mfeed.ad.jp
  • ntp.nict.jp

　

NATブースト無効化（※通信安定対策）

• 詳細設定→システムツール→システムパラメーター→NAT
• 「NATブースト」の「NATブーストを有効にする」のチェックを外す

　

IPv6無効化（※通信安定対策）

• 詳細設定→IPv6→インターネット
• 「IPv6」をオフにする

　

OpenVPN対応

• 詳細設定→VPN サーバー→OpenVPN
• 「VPNサーバーを有効にする」にチェックを入れ、「UDP」を選択し、「インターネットとホームワーク」を選択して「保存」
• 「証明書」を「生成」（※3分前後かかります）
• 「設定ファイル」を「エクスポート」

※エクスポートした「OpenVPN-Config.ovpn」については、「remote XXX.XXX.XXX.XXX」を「動的DNS」のドメインに書き換える必要があります。自分の場合、「mydns.jp」に登録しているドメインを指定しました。
　

動的DNS（「mydns.jp」）

　「Archer C1200」の標準機能として無料利用できる動的DNSがあります。以下のように管理画面で設定することが可能です。

• 動的DNSのドメイン発行
  • 基本→TP-Link クラウド
  • メールアドレスとパスワードを入力して登録
• 動的DNSに登録
  • 詳細設定→ネットワーク→動的 DNS
  • 「ドメイン名リスト」に「登録」

　ちなみに、自分は「mydns.jp」（利用料無料）を利用しています。



※WiMAX＆OpenVPN対応ルーターで固定通信費を大幅削減－３（WiMAXでOpenVPN：設定編）へ続く

　

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