家計金融資産1834兆円と家計金融負債323兆円

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家計金融資産：1,834.9兆円（2019年3月末）

　「資金循環」の「２．金融資産・負債残高表（１）全体表 2019年 3月末(速報)」（日本銀行：2019年6月27日）によると、2019年3月末の家計金融資産は1,834.9兆円とのことです。

資金循環｜日本銀行
www.boj.or.jp/statistics/sj/index.htm/

　家計金融資産の内訳ですが、現預金が977.1兆円と50％以上を占めるほか、保険（524.6兆円）、株式（253.7兆円）と続きます。
　

取引項目	金額		割合
現預金		977.1兆円	53.3%
保険
生命保険受給権	216.9兆円
年金受給権	149.8兆円
年金保険受給権	102.1兆円
非生命保険準備金	53.8兆円
その他	1.9兆円
保険計		524.6兆円	28.6%
株式
上場株式	102.1兆円
非上場株式	75.9兆円
投資信託受益証券	71.1兆円
その他	4.4兆円
株式計		253.7兆円	13.8%
債券
国債・財投債	13.2兆円
事業債	5.8兆円
その他	5.2兆円
債券計		24.2兆円	1.3%
対外証券投資		24.5兆円	1.3%
預け金		16.7兆円	0.9%
その他		12.6兆円	0.6%
合計		1,834.9兆円	100%

*資金循環（2019年第1四半期） ２．金融資産・負債残高表（１）全体表（日本銀行：2019年6月27日）より作成

　世間的には「貯蓄から投資へ」という流れになっているかもしれませんが、上記一覧表を見る限り、金融資産における現預金や保険の占める割合は相変わらず多いと言えます。
　

家計金融負債：323.1兆円（2019年3月末）

　それに対して家計金融負債は323.1兆円となります。家計金融資産が1,834.9兆円なので、差引1,511.8兆円（＝1,834.9兆円－323.1兆円）が純資産となります。

　家計金融負債の内訳ですが、貸出が300.2兆円と95％近くを占めます。やはり住宅ローンの占める割合が高くなります。
　

取引項目	金額		割合
貸出
民間金融機関貸出	262.0兆円		81.8%
公的金融機関貸出	38.6兆円		12.0%
非金融部門貸出金	4.9兆円		1.5％
その他貸出	0.1兆円		0.0%
貸出計		300.2兆円	94.6%
企業間・貿易信用		6.6兆円	2.1%
未収・未払金		5.3兆円	1.7%
その他		5.4兆円	1.6%
合計		323.1兆円	100%

*資金循環（2019年第1四半期） ２．金融資産・負債残高表（１）全体表（日本銀行：2019年6月27日）より作成
　

1人あたりの平均金融資産：1,653万円

　日本の人口は約1億2,630万人ですが、そのうち15歳以上は約1億1,095万人なので、一人あたりの平均金融資産は約1,653万円（≒金融資産:1,834.9兆円÷人口:1億1,095万人）となります。

　一人あたり平均金融資産1,653万円という数字ですが、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［二人以上世帯調査］」等の調査結果に比べ多いように感じます。金融広報中央委員会の統計調査は、アンケート調査結果（＝自己申告）なので、実際よりも少ない金額を回答している可能性がありそうですが、実際のところはどうなのでしょう。

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