個人向け国債のキャッシュバックはお得だけど

「最速資産運用」更新状況：

個人向け国債キャッシュバック比較ランキングを公開

　キャッシュバック額や利回りを簡単にシミュレーションできます。国債購入額10億円まで対応。

「最速資産運用」運営者より：

　個人向け国債キャンペーンについて先日ご提案があったことを受け、証券会社各社のキャンペーン内容を確認してみました。各社似たようなキャンペーン内容なのですが、キャッシュバック額や利回りをシミュレーションできたら便利だろうということで、個人向け国債キャッシュバック比較ランキングを作成してみました。


　特徴は以下の通りです。

1. 個人向け国債を購入する際、どれくらいキャッシュバックがあるのかシミュレーションできる。
2. キャッシュバックの利回りをシミュレーションできる。
3. シミュレーション結果は、お得な証券会社順にランキングされる。
4. 固定3年・固定5年・変動10年ごとにシミュレーションできる。
5. 入力は1万円単位で、最大10億円までシミュレーション可能。
6. 信用格付けを付与されている証券会社については、信用格付け情報を連動。
7. リアルタイムでシミュレーション結果が分かる。

　作業をしていて違和感を覚えたのが、キャンペーンのキャッシュバックが大きすぎることです。
　現在、個人向け国債の年間表面利率が0.3％（変動10年）しかありません。固定3年や固定5年にいたっては、わずか0.05％です。

　ところが、個人向け国債のキャッシュバックを利用すると、実質的な年利回りが0.5％になるケースが結構多くあります。
　個人向け国債の縛りは1年間です。1年経過後に、いつでも中途換金できます。中途換金する場合、直近2回分の利子を放棄する必要がありますが、元金は全額戻ってきます。仮に1年で中途換金した場合、利子はつきませんが、キャッシュバックは全額もらえます。
　すなわち、元本保証＆実質年利0.5％の1年物の金融商品ということになります。

　そもそも個人向け国債は、固定3年や固定5年で年利0.05％です。それより期間が短いにもかかわらず、10倍の実質年利がもらえるというのは、何かおかしいような気がしますが…
　定期預金(1年以内)金利比較ランキングを確認しても、年利0.5％以上の1年もの定期預金はほとんどありません。

　キャッシュバックキャンペーンの原資は、証券会社が国から受け取る国債の販売手数料だと推測されます。誰も得をするのであれば問題ありませんが、どこかで誰かが貧乏くじを引いているようで、少し気持ち悪いものがあります。
　とは言え、このような制度上の歪みを利用するのが、効率的な資産運用方法です。今後も、このようなお得な情報を提供していきます。

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