保険会社50社の売上高等をランキングして分かったこと（生保2019年度）

　
　保険会社比較ランキング(格付/売上/利益)の売上高等を2019年度（2020年3月期）のデータに更新しました。保険会社50社の売上高等をランキングして分かったこと（生保2018年度）と同様、生命保険会社のランキングを確認することにします。

　まずは、保険会社比較ランキング(格付/売上/利益)の「売上高」と「生命保険会社」を選択します。


　その結果、生命保険会社の売上高（保険料等収入）ランキングは、1位が日本生命、2位がかんぽ生命、3位が明治安田生命となりました。1位から3位までは前年度と同順位です。
　前年度に比べると、日本生命（6兆円→5.7兆円）・かんぽ生命（3.9兆円→3.2兆円）・明治安田生命（3.0兆円→2.9兆円）は共に売上高を落としています。特にかんぽ生命は不適切な保険募集等に伴なう業務一時停止の影響もあり、大きく減らしています。

かんぽ生命の業務一部停止｜金融機関の格付け動向：2020年1月

 最速資産運用 ma-bank.net 2020/01/07更新

かんぽ生命が1/1から業務を一部停止しています。商品の不適正な保険募集等に関して、総務省及び金融庁から2019年12月27日付で業務の一部停止命令を受けたため..

　次に当期純利益を見てみます。最終的にどれだけ利益が残ったかが分かります。1位が明治安田生命、2位がアフラック生命、3位が日本生命でした。


　1位の明治安田生命は、前年度2位から順位を1つ上げていますが、前年から200億円以上減らしています（2,295.7億円→2,078.4億円）。2位のアフラック生命は、前年より微減しましたが（2,037.0億円→2,006.3億円）、前年度3位から順位を1つ上げています。前年1位だった日本生命は、前年から800億円以上減らした結果（2,787.9億円→1,921.3億円）、一気に順位を3位まで落としました。なお、上位3社に限らず多くの生命保険会社が、前年比で当期純利益を減らしています。

　経常利益は第一生命が、支払余力比率はソニー生命が、それぞれ1位だったこともあり、前年までの日本生命一強体制は崩れたように感じます。とは言え、日本生命は売上高・営業利益・純資産・総資産の4部門で1位なので、業界のリーディングカンパニーであることに変わりありません。

　なお、実際にその場でランキングをソートできるスクリプトを用意したので、ご利用していただければ幸いです。
　
　

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