年末年始にコロナで変化するものしないもの｜帰省・忘新年会・初詣・お年玉（2020年～2021年）

　
　新型コロナウイルスの流行が、生活様式に多大な影響を及ぼしています。今回は各種調査結果から、年末年始のイベントに与える影響について考察してみました。
　

第２回　新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査（2020年12月24日）｜内閣府

　年末年始の帰省の予定は以下の通りです。

項目	割合
帰省する	22.8％
帰省しない (例年は帰省あり)	17.0％
帰省しない (例年も帰省なし)	34.9％
決めていない	25.4％

　
　初詣の予定は以下の通りです。

項目	割合
初詣する	25.8％
初詣しない (例年は初詣あり)	18.2％
初詣しない (例年も初詣なし)	23.8％
決めていない	32.3％

　
　忘年会や新年会等の会食の予定は以下の通りです。

項目	割合
会食する	11.5％
会食しない (例年は会食あり)	40.5％
会食しない (例年も会食なし)	31.5％
決めていない	16.6％

　
　年末年始の帰省の予定は以下の通りです。

項目	割合
帰省する	22.8％
帰省しない (例年は帰省あり)	17.0％
帰省しない (例年も帰省なし)	34.9％
決めていない	25.4％

　

年末年始の過ごし方に関する最新意識調査（2020年12月8日）｜auコマース＆ライフ

　新型コロナウイルスの影響で年末年始の予定を変更した人は38.3％と約4割を占めました。主な内訳は以下の通りです（複数回答）。

項目	割合
旅行を中止	46.3％
帰省を中止	25.9％
友達との会食を中止	17.7％
家族との会食を中止	15.6％

　
　お年玉の受け渡し方法は以下の通りです。

項目	割合
現金で渡す	93.9％
振込送金	3.9％
電子マネー送金	2.6％

　
　初詣の予定は以下の通りです。

項目	割合
初詣する	62.2％
初詣しない (例年は初詣あり)	10.8％
初詣しない (例年も初詣なし)	27.0％

　

コロナ禍のキャッシュレスとお年玉に関する意識調査（2020年11月3日）｜ファイナンシャルアカデミー

　お年玉のキャッシュレス化に対する考え方は以下の通りです。

項目	割合
とても良い	10％
まあ良い	41％
あまり良くない	33％
悪い	16％

　思ったよりも肯定的な意見が多い印象です。
　
　その反面、実際のお年玉の受け渡し方法は以下の通りです。

項目	割合
現金で渡す	72％
キャッシュレス送金	9％
渡さない	19％

　

年末年始の贈り物に関する調査（2020年12月15日）｜クロス・マーケティング

　お年玉の受け渡し方法は以下の通りです。

項目	割合
現金で渡す	82％
現金書留	8％
銀行振込	4％
キャッシュレス送金	1％
その他	8％

　

年末年始 コロナで変化するものしないもの（まとめ）

　以上の調査結果によると、帰省・忘新年会・初詣については、新型コロナウイルスの影響から取りやめる人が多くなっています。内閣府の調査を見る限り、特に忘年会や新年会等の会食を中止する人が多かったようです。

　その反面、お年玉については例年通りで、現金での受け渡しが大多数を占めました。ただ、少しずつではありますが、お年玉にもキャッシュレスの波が押し寄せていることが調査結果から分かります。

　ただ、現実問題として、未就学児や小学生に電子決済サービス（電子マネーやQRコード決済）でお年玉を渡すのは難しいと思われます。まねーぶ「お小遣いのキャッシュレス化に関する意識調査」（2020年9月15日公表）によると、小学生に対して現金のみで小遣いを渡している家庭は94％と圧倒的大多数を占めます。
www.money-book.jp/46449

　お年玉のキャッシュレス化は、まずは電子決済サービスを若年層に普及させる必要がありそうです。
　
　

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