かんぽ生命の保険料値上げ・アフラックＷＡＹＳの販売停止

学資保険(低解約返戻金型保険)返戻率比較ランキングを更新中、かんぽ生命の返戻率や年利が大幅に悪化していることに気付きました。2016年7月2016年8月

【情報公開日】2016/08/03　【関連タグ】結婚/子育てマイナス金利の影響学資保険/個人年金保険保険年金

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　学資保険(低解約返戻金型保険)返戻率比較ランキングを更新中、かんぽ生命の返戻率や年利が大幅に悪化していることに気付きました。

2016年7月

2016年8月

　返戻率はそれぞれ以下のように変わりました。

18歳払込済 21歳満期（学資祝金あり） 105.94％→100.64％
全期間払込 18歳満期（学資祝金なし） 103.80％→ 99.34％
全期間払込 18歳満期（学資祝金あり） 102.00％→ 98.18％

　確認したところ、かんぽ生命が6/1に保険料改定のプレスリリースを出していました。
www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/press/2016/abt...
　改定概要として

昨今の市場金利の低下を踏まえた予定利率の改定を行うほか、長寿化の進展を踏まえた死亡率データの最新化を行うなど、保険料の総合的な見直しを実施いたします。商品の魅力維持等の観点から、改定後の保険料は、保険料が引上げとなるご契約については極力引上げ幅を抑えることとし、主にご高齢でご加入いただくご契約や、死亡保障を主とする商品については保険料を引き下げることといたします。

とあります。
　「保険料の引き下げってどういうことなのよ？」と思いつつ、「改定後の保険料例」を確認すると、確かに引下げられるケースもあります。
学資保険の返戻率比較ランキング一覧：かんぽ生命比較

　保険料が引き下げられる65歳の場合、学資保険をかけるのであれば、被保険者は子供ではなく孫となることでしょう。保険料値下げをアピールして、祖父母をターゲットに学資保険を売り込むということなのかもしれませんね。

　また、アフラックのＷＡＹＳが2016年7月頃に販売停止となりました。
　低解約返戻金型終身保険で、「新しい教育費の貯めかたＷＡＹＳ学資プラン」という魅力的な派生商品も販売されていたのですが…
ma-bank.net/word/61/aflac/

　ＷＡＹＳの販売停止ですが、アフラックの2016年度の純利益が1,576億円と、前期の2,942億円から激減していることと関係があるかもしれません（保険会社50社の売上高等をランキングして分かったこと（生保2015年度）｜金融機関の格付け動向：2016年8月参照）。低金利が長く続いていることにより、保険会社も収益をあげるのに苦労していると思われます。収益をあげなければ会社は存続しませんから、儲からない（と言うより損をする）可能性が高い商品については販売停止にせざるを得ません。

　ちなみに、2016年7月の時点で「新しい教育費の貯めかたＷＡＹＳ学資プラン」は下記ページに掲載されていました。
www.aflac.co.jp/denwa_uketsuke.html
お電話での受け付けとなる商品について｜アフラック

　上記ページに掲載されている「アフラックの夢みるこどもの学資保険」と「アフラックの個人年金」も、近いうちに販売停止されるかもしれません。
　保険商品の選択肢が減るということは、マイナス金利の弊害に他なりません。

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