年利32%の外貨預金で損した話－１

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外貨預金FX損益分岐チェッカーを追加

　外貨定期預金の損益分岐点や実質利回り(金利＋為替コスト)を計算。同条件でFX取引するケースやFXで為替リスクをヘッジするケースを自動計算します。

「最速資産運用」運営者より：

　恥ずかしながら外貨預金で大失敗をしました。原因は計算ミスです。後悔先に立たずではありませんが、頭で考えるだけではツメが甘くなります。実際に経験しないとダメですね。

　資産運用に関する情報を発信するＷｅｂサイトを運用していることもあり、日頃から外貨預金に対する警戒感は強かったのですが、今回の失敗は油断と言うよりも過信でした。投資関係で久しぶりに反省しました…

　外貨預金の概要は以下の通りです。

• 通貨：南アランド
• 期間：1ヶ月
• 年利：32％
• 為替コスト：1南アランドあたり15銭

www.netbk.co.jp/wpl/NBGate/i060201CT

　2016年末、住信SBIネット銀行の口座開設を申し込みました。「定期預金3ヶ月もの年0.5％」と「ウェルカムチャレンジ！キャンペーン」に惹かれたからです。
　年が明けてキャッシュカードが届いたので、住信SBIネット銀行のサイトにアクセスしたところ、上記の年利32％の外貨預金の存在を知りました。わずか1ヶ月ですが、年利32％なので利回りは2.5％以上になります。

　為替コストによってはプラスになるかもしれません。為替リスクについてはFXを使ってヘッジすれば回避できそうなので、エクセルで損益計算したところプラスとなりました。
　計算式については何度も確認したのですが、外貨預金の経験がない上に、南アランドという通貨を取引したことがなかったこともあり、計算ミスを犯してしまいました。最大の原因は他の通貨ペアと比べて、為替レートが1桁違うことです。それゆえ外貨預金の取引コストを1桁少なく計算してしまったのです。もちろん、この時は計算ミスしたことに気付いていません。頭の中はお花畑です。

　と言う訳で、年32％の外貨定期預金1ヶ月ものを申し込みました。

　為替リスクについては、南アランドを同じだけ売ることによりヘッジすることにしました。マイナスのスワップポイントに気を付ける必要がありますが、FXを利用すればローコストで為替ヘッジ可能です。
　南アランドを売った場合のスワップポイントが少ない「DMM FX」で、外貨定期預金とほぼ同時に約定しました。

　外貨預金の取引コストの計算ミスに気付いたのは購入直後のことです。住信SBIネット銀行の南アランド定期預金の口座残高を見たところ、想定以上にマイナスになっていたのです。慌てて計算し直したところ致命的なミスを発見。利益が出るはずが、急転直下、取引直後に損失確定です。さすがに頭の中が真っ白になりました。

　上記取引をしたのは1/13(金)の15時前のことです。それから週末にかけては、生産的なことはほぼできませんでした。動揺が収まらなかったのです。
　週が明けてから、ようやく前向きな気持ちになり、同じ過ちを繰り返さないようにと思いを込めて、昨日から外貨預金FX損益分岐チェッカーの作成に取り掛かった次第です。

　試しに今回の年32％の1ヶ月もの外貨預金についてシミュレーションしてみます。預入額については10万円としました。
ma-bank.net/tool/fxdep/?val=10&per=32&term=1&ta...

　1.5％のマイナスです。しかも、自分の場合、FXで為替ヘッジしているので、更にマイナス幅が大きくなります。わずか1ヶ月のことなので年利換算すると、凄い数字になります。

　マイナス金利の中、いったい自分は何をやっているのでしょうか…

　外貨預金FX損益分岐チェッカーを公開することで、自分のような過ちを犯す人が減ることを願っています。
　

追記（2017-02-21）

　損失額が確定したので続編を書きました。

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