クレジットカードのポイントで投資する時代

「最速資産運用」更新状況：

1％以上の高還元率クレジットカード･デビットカード比較ランキングを更新

　ポイント還元率1%以上のクレジットカード51件の内容を確認しました。「インヴァストカード」を追加。

1％以上の高還元率ゴールドカード･プラチナカード比較ランキングを更新

　ポイント還元率1%以上のゴールドカード14件の内容を確認しました。

「最速資産運用」運営者より：

　インヴァスト証券がポイント還元率1%の「インヴァストカード」を4月より発行開始します。
www.invastcard.com/

　最大の特徴は交換した現金をETFに自動積立投資することです。しかも、ETFの売買手数料が無料ですし、レバレッジもかけられます。ポイント還元率が1%の上、年1回利用すれば年会費が無料になるので非常に魅力的に映ります。

　どのようなETFが購入できるのかを調べてみました。ETFの自動積立については、インヴァスト証券のトライオートETFを利用するようです。

トライオートETF 銘柄リスト
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　主なETFとしては以下のような銘柄がリストアップされています。

• SPY:SPDR S&P 500 ETF
• ACWI:iシェアーズ MSCI ACWI ETF【MSCIﾜｰﾙﾄﾞ】
• XLY:一般消費財セレクト・セクター SPDR ファンド【一般消費財株】
• VWO:バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF

　信託報酬（維持コスト）は安く、定評のある海外ETFが並んでいます。なお、日本のETFもありますが、後述する理由により、あまりお勧めしません。

　このトライオートETFですが、厳密にはETFではありません。FXのように差金決済取引を利用して、ETFを保有する形になります。そのため、通常のETFでは発生しない金利の支払が必要となります。

　年間の金利は「約1.25%＋Libor」です。Liborとは「各国通貨調達にかかる変動する金利」なので毎日変動します。「約1.25%＋Libor」で、概ね年2%前後のコストが日割りで発生すると考えておけばいいと思われます。
　売買手数料が無料なのはメリットですが、年2%前後の保有コストがかかるのはデメリットと言えます。

　その代わり、為替リスクが軽減されるというメリットがあります。日本円だけで取引するので、海外ETFの元本分については為替リスクがヘッジされる仕組みになっています。年2%前後で為替ヘッジできると考えるのであれば悪くないかもしれません。
　ただし、日本のETFについては、そもそも為替リスクがないので、為替ヘッジは不要です。それゆえ、年2%前後（約1.25%＋Libor）の金利は無駄なコストとなるので、利用するのであれば海外ETFに限定することをお勧めします。

　なお、ETFの購入時にスプレッドが発生することにも注意が必要です。片道で「概ね0.1％～0.35％程度」ということです。

　興味深いのは、レバレッジをかけることができることです。最大5倍なので投資収益率は高くなります。もちろんリスクも高くなりますが。
　税金については、売買損益だけでなく配当についても、FXと同じ扱いになります（雑所得の申告分離課税20.315％）。

　この他に、ポイントを投資できるクレジットカードとしては、セゾンカードの「永久不滅ポイント ポイント運用」があります。
www.saisoncard.co.jp/point/unyou/

　ポイントをバンガード投資顧問が運用する2つの投資信託に投資可能です。

• MSV内外ETF資産配分ファンド（Hコース）/アクティブコース
• MSV内外ETF資産配分ファンド（Aコース）/バランスコース

　いずれの信託報酬も0.891%です。やや高めですが一任勘定ですし、購入時手数料も信託財産留保金もないので、悪くない選択肢だと思います。ただ、セゾンカードのポイント還元率は0.5%なんですよね…

　クレジットカードのポイントは、おまけ的な存在です。気軽に投資できるという意味では面白い試みだと思います。

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