横浜幸銀信用組合の誕生で定期預金金利はどうなる？（横浜中央と九州幸銀の合併）

　横浜中央信用組合と九州幸銀信用組合が3/13に合併し、横浜幸銀信用組合が誕生しました。
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　合併契約締結については、2016年12月22日付プレスリリースにおいて公表されています。
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　横浜中央信用組合の営業地域は12都道府県（神奈川県・静岡県・茨城県・千葉県・福井県・富山県・石川県・長野県・群馬県・栃木県・新潟県・山梨県）、九州幸銀信用組合の営業地域は4都道府県（福岡県・熊本県・大分県・佐賀県）だったので、合わせて16都道府県という広域な信用組合が誕生した訳です。

　気になるのは合併後の預金利率です。横浜中央信用組合も九州幸銀信用組合も高金利の定期預金を取り扱っていたので、一覧比較してみることにします。

1年もの定期預金

a. 合併前（2017年3月12日以前）

年利	商品名等	備考
0.5%	子育て支援定期 横浜中央	10万円以上500万円以下。組合員は0.6%。
0.3%	ニューマネー定期 九州幸銀	300万円以上。組合員限定。
0.2%	ニューマネー定期 九州幸銀	50万円以上300万円未満。組合員限定。
0.2%	ベストパートナーⅡ 横浜中央	10万円以上1,000万円以下。組合員は0.3%。

b. 合併後（2017年3月13日以降）

年利	商品名等	備考
0.4%	子育て支援定期預金 横浜幸銀	10万円以上500万円以下。組合員は0.1%上乗せ。
0.4%	合併記念定期預金 横浜幸銀	50万円以上1,000万円以下。組合員は0.1%上乗せ。
0.2%	ファースト定期預金 横浜幸銀	50万円以上。個人の新規預入に限る。組合員は0.1%上乗せ。
0.1%	ベストパートナー定期預金 横浜幸銀	10万円以上。組合員は0.1%上乗せ。

3年もの定期預金

a. 合併前（2017年3月12日以前）

年利	商品名等	備考
0.4%	ニューマネー定期 九州幸銀	300万円以上。組合員限定。
0.3%	ニューマネー定期 九州幸銀	50万円以上300万円未満。組合員限定。
0.25%	ベストパートナーⅡ 横浜中央	10万円以上1,000万円以下。組合員は0.35%。

b. 合併後（2017年3月13日以降）

年利	商品名等	備考
0.25%	ファースト定期預金 横浜幸銀	50万円以上。個人の新規預入に限る。組合員は0.1%上乗せ。
0.15%	ベストパートナー定期預金 横浜幸銀	10万円以上。組合員は0.1%上乗せ。

5年もの定期預金

a. 合併前（2017年3月12日以前）

年利	商品名等	備考
0.4%	ニューマネー定期 九州幸銀	300万円以上。組合員限定。
0.3%	ベストパートナーⅡ 横浜中央	10万円以上1,000万円以下。組合員は0.4%。
0.3%	ニューマネー定期 九州幸銀	50万円以上300万円未満。組合員限定。

b. 合併後（2017年3月13日以降）

年利	商品名等	備考
0.3%	ファースト定期預金 横浜幸銀	50万円以上。個人の新規預入に限る。組合員は0.1%上乗せ。
0.2%	ベストパートナー定期預金 横浜幸銀	10万円以上。組合員は0.1%上乗せ。

　従来までの定期預金を廃止するのではなく、後継的な商品を用意して継続させていることが分かります。

• (旧)子育て支援定期 →(新)子育て支援定期預金
• (旧)ニューマネー定期 →(新)ファースト定期預金
• (旧)ベストパートナーⅡ →(新)ベストパートナー定期預金

　ただし、預金金利は軒並みダウンしています。これは残念です。
　唯一「(旧)ニューマネー定期 →(新)ファースト定期預金」だけは、組合員縛りをなくすことで金利を実質的に維持しつつ、使い勝手を向上させています。

　新商品の1年もの「合併記念定期預金」は年0.4％（組合員は0.5％）と最も金利が高いのでお勧めです。比較対象は、期間の長い5年もの「ファースト定期預金」（年0.3％。組合員は0.4％）でしょうか。
　1年もの「子育て支援定期預金」（年0.4％。組合員は0.5％）については、「合併記念定期預金」と期間と金利が同じな上、預入限度額が少ないので魅力はやや薄れます。しかも「20歳未満の扶養している子供がいる人」が要件です。

　今後もこのような広域合併が進むのでしょうか。それにしても横浜と九州の組合せって、物凄く離れているような…

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