JPX日経中小型株指数の公表とMAXIS上場投信

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公開日:2017/03/15

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　東京証券取引所と日本経済新聞社が、「JPX日経中小型株指数」の公表を3/13より開始しました。

JPX日経中小型株指数｜日本取引所グループ
www.jpx.co.jp/markets/indices/jp...

　「JPX日経中小型株指数」は、投資者にとって投資魅力の高い中小型株200銘柄で構成されています。

　銘柄選定にあたっては、以下の除外要件をクリアすることが必要です。

上場後3年未満
過去3期いずれかの期で債務超過
過去3期すべての期で営業赤字
過去3期すべての期で最終赤字
整理銘柄等に該当
時価総額順位が上位20%以内となる大型銘柄
直近1年間の売買代金合計額が150億円以下の銘柄
基準日における時価総額が100億円以下の銘柄

　上記除外要件をクリアした銘柄に対して、以下の2項目について順位付けします。

3年平均ROE（70%）
3年累積営業利益（30%）

　その上で、各比率で合算して総合スコアを算出します。この総合スコアが「JPX日経中小型株指数」の中核となります。

　総合スコアに以下の3項目を加点し、上位200銘柄を構成銘柄とします。

独立した社外取締役2人以上の選任
IFRS採用または採用の決定を公表
決算情報英文資料のTDnetを通じた開示

　総合スコアの70%を占めるROEとは、自己資本当期純利益率（Return on Equity）のことで、「当期純利益÷自己資本」で算出します。この数値が高ければ高いほど、資本効率（経営効率）が優れていると言えます。
　なお、「JPX日経中小型株指数」で用いられているROEの厳密な計算式は以下の通りです。

ROE＝親会社株主に帰属する当期純利益÷｛（純資産の部合計－新株予約権－非支配株主持分本）｝×100（%）

　一般的に大型株よりも中小型株の方が成長性が高いので、個人的には「JPX日経中小型株指数」に採用されている200銘柄に注目しています。この中から将来の大型株が生まれる可能性が高いでしょう。

JPX日経中小型株指数・構成銘柄
www.jpx.co.jp/markets/indices/jp...

　「JPX日経中小型株指数」を活用した投資信託も3/13に設定されています。

ニッセイJPX日経中小型株アクティブファンド
www.nam.co.jp/fundinfo/njnckaf/m...

　ただし、上記ファンドは「JPX日経中小型株指数」に連動するのではなく、その中から投資銘柄を選定しています。しかもインデックスファンドでないので、信託報酬が税込1.5552％と高いです（信託財産留保額は0.3％）。

　となると、4/5に東証上場を予定している「MAXIS JPX 日経中小型株指数上場投信」（三菱ＵＦＪ国際投信株式会社）に期待がかかります。
disclosure.edinet-fsa.go.jp/E01E...

　上記の「MAXIS JPX 日経中小型株指数上場投信」は、「JPX日経中小型株指数」への連動を目指すインデックス型の上場投信（ETF）です。信託報酬は税込0.54％なのでさほど安くはありませんが、「ニッセイJPX日経中小型株アクティブファンド」の1.5552％に比べると圧倒的にコスト安と言えます。
　MAXISシリーズなので、カブドットコム証券の「フリーETF」に採用される可能性はありますが、現時点で判明している販売会社が以下の4社なので難しいかもしれません。