自動車保険の引下げと引上げ

　
　損害保険料率算出機構が自動車保険の参考純率を平均8％引き下げることを5/30に公表しました。保険料に反映されるのは2018年以降で、また、報道によると参考純率の引下げは2003年以来とのことです。

【自動車保険】参考純率改定のご案内｜損害保険料率算出機構
www.giroj.or.jp/service/ryoritsu/jsiryo201705.pdf

　普通車や小型自動車（普通車等）の改定率は、以下の通り例示されています。

　全ての年齢で値下げされていますが、値下げ幅が最も大きいのは60～69歳で、最も小さいのは70歳以上です。若年層だけでなく高齢者も事故リスクが高いと判断されているようです。
　なお、上記改定率を見る限り、保険料算定における高齢者とは「70歳以上」です。年金や定年などの基準もいずれ70歳に引き上げられるのでしょうか…

　軽自動車についても改定率が例示されています。

　なんと、普通車等と異なり、多くの年齢で値上げされます。車両保険を追加しない場合で、唯一値下げされているのは60～69歳ですが微々たるものです。
　軽自動車の場合、実質値上げと考えて良さそうです。

　日本自動車工業会によると、乗用車の保有台数（2015年末）は以下の通りです。

• 普通車等：3,948万台（*普通車と小型四輪車の合算）
• 軽自動車：2,150万台

　軽自動車は3分の1を占めるので、自動車保険値上げの影響を受ける人は結構存在することになります。

　参考純率はあくまでも保険料算定の参考基準なので、実際の保険料は各保険会社の裁量に任されます。とは言え、2018年以降、普通車等は値下げ、軽自動車は値上げという流れになると思います。

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