保険会社50社の売上高等をランキングして分かったこと（生保2021年度編）

　
　保険会社比較ランキング(格付/売上/利益)の財務データを2021年度（2022年3月期）分に更新したので、生命保険会社のランキングを確認してみました。

　まずは、保険会社比較ランキング(格付/売上/利益)の「売上高」と「生命保険会社」を選択します。その結果、生命保険会社の売上高（保険料等収入）ランキングは、1位が日本生命、2位が明治安田生命、3位がかんぽ生命となりました。

　1位の日本生命は前年度と同順位ですが、2,000億円ほど増やしています（5.1兆円→5.3兆円）。2位の明治安田生命は、2,000億円ほど増やした結果（2.6兆円→2.8兆円）、前年度3位から順位を1つ上げました。3位のかんぽ生命は、2,000億円ほど減らした結果（2.6兆円→2.4兆円）、前年度2位から順位を1つ下げました。

　次に当期純利益を見てみます。最終的にどれだけ利益が残ったかが分かります。1位が日本生命、2位がアフラック生命、3位が第一生命でした。

　1位の日本生命は、前年と同順位で150億円ほど増やしています（3,315.0億円→3,467.5億円）。2位のアフラック生命も、前年と同順位で240億円ほど増やしています（2,365.1億円→2,606.9億円）。3位の第一生命も、前年と同順位で30億円ほど増やしています（1,960.7億円→1,997.7億円）。

　日本生命は、営業利益・経常利益・純資産・総資産でも1位であり、文句なしのリーディングカンパニーと言えます。ちなみに、支払余力比率（ソルベンシー・マージン比率）1位は、前年に続き、はなさく生命（日本生命の子会社）でした。

　ところで、以下の生命保険会社の当期損益はマイナスでした。

会社名	当期純損失
太陽生命	▲742.5億円
メディケア生命	▲227.3億円
はなさく生命	▲147.7億円
オリックス生命	▲104.8億円

　太陽生命の赤字額がここまで大きくなったのは、過去に取り扱っていた貯蓄性保険の逆ザヤを解消することが主要因です。予定利率の高かった個人年金保険を再保険会社に移転した際に巨額の赤字が生じました。
www.taiyo-seimei.co.jp/company/notice/download/...

　保険契約する際、簡単でいいので生命保険会社の財務状況をチェックすることをお勧めします。

　なお、実際にその場でランキングをソートできるスクリプトを用意したので、ご利用していただければ幸いです。
　

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