学資保険を取り巻く状況と2つの調査結果

「最速資産運用」更新状況：

学資保険(低解約返戻金型保険)返戻率比較ランキングを更新。

　36件の学資保険について返戻率を中心に内容を確認しました。アメリカンファミリー生命保険『アフラックのＷＡＹＳ学資プラン』を追加。

「最速資産運用」運営者より：

　ソニー生命の学資保険(無配当)Ⅲ型が5/2で販売停止で言及したソニー生命「学資保険（無配当）Ⅲ型」が、ついにＷｅｂ上から消えました（学資保険（無配当）Ⅲ型の販売停止に関するご案内）。契約自体は5/2まで可能ですが、返戻率114.14%という優良な学資保険が実質的に消失した訳です。
　超低金利が続く限り、今後も商品の発売停止や返戻率の引き下げが起こるのでしょう。学資保険を取り巻く状況は厳しいと言わざるを得ません。

　ところで、先ほど気づいたのですが、学資保険に関する２つの調査が2015年3月に実施されています。

学資保険に関する調査２０１５ | プラスアール（2015年3月5日）

　
子どもの教育資金と学資保険に関する調査 2015 | ソニー生命保険（2015年3月13日）


　前者の調査は「カラダノート」を利用する妊婦（育児中の女性）を対象にしたアンケートで、回答者のほとんどは妊婦ということです。

【Ｑ１】
学資保険に加入していますか？
【Ａ１】
80％…いいえ
20％…はい

【Ｑ２】
今後、学資保険に加入することを考えていますか？
【Ａ２】
41％…加入するつもり
48％…加入するか迷っている
9％…加入しない

【Ｑ３】
いつまでに学資保険加入を決めますか？
【Ａ３】
62％…生まれてから1年以内に検討する
15％…妊娠中に検討する
14％…出産後1年以上たってから学資保険加入を検討する

　ここから見えてくるのは、90％の妊婦が学資保険の加入を検討しており、そのうち62％が生まれてから1年以内に加入を検討するという実態です。学資保険(低解約返戻金型保険)返戻率比較ランキングへのスマートフォンからのアクセス数が多いことに納得です。子育てで忙しい合間に、スマートフォンで学資保険に関する情報をチェックするという状況が目に浮かびます。
　ちなみに「最速資産運用」全体のモバイル比率は40.4％ですが、学資保険(低解約返戻金型保険)返戻率比較ランキングは67.7％と1.5倍以上になります。パソコンからのアクセスは25.8％と4分の1程度しかありません（Analytics、2015年3月7日～4月6日）。


　後者の調査は大学生以下の子どもがいる20～69歳を対象にしたアンケートなので、前者の調査とは対象が大きく異なります。この中で最も気になったのは【教育資金と税制】です。
　「子どもの教育費には消費税軽減を希望」するのは、85.5%と「8割半」を超えました。いかに教育費の負担が大きいかを物語る調査結果です。
　その反面、「教育等に関する贈与税の非課税枠拡大」については、「富裕層がターゲットであり、あまり自分には関係ない」と考える人が81.7%と「8割強」を占めました。多くの人が利用を諦めているのであれば、単に富裕層向けの有益なサービスになりかねません。せっかくの子育て支援策も、これではあまり意味がありません。
　
　子育て世代は、贈与税の非課税枠拡大よりも、消費税の軽減を求めています。政府には、手軽かつ効果的な子育て支援策を望みます。
　

　

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