固定金利と変動金利
住宅ローンなどを組む場合、固定金利と変動金利を選択する必要があります。その際、今後の金利動向と
ライフプランの見通しがそれぞれ重要になってきます。他方、状況の変化に合わせて、ローンの借り換えや繰り上げ返済に即応できる柔軟性が必要とされます。
金利動向
一般論として、金利が上昇すると見込まれるときは固定金利が、金利が下降すると見込まれるときは変動金利が、それぞれ有利です。これは、ローンの返済期間が短い場合に重視すべきことですが、返済が長期間に渡る場合はあまり気にする必要はありません。10年先や20年先を見通せる能力を持つ人間など皆無なのですから。
返済が長期間に渡る場合は、
ライフプランの見通しが最も重要になります。中でも出費がかさむ期間(教育費がかかる期間。特に子供が高校生~大学生の頃)や収入が激減する期間(本人や配偶者の退職後)は要注意です。そのような期間とローン返済が重なると生活は苦しくなり、場合によっては
ライフプランが破綻してしまいます。
出費がかさんだり収入が激減する期間と、ローン返済が重なることが多いと見込まれる場合には、固定金利を選択した方が無難です。変動金利に比べて多少金利が高かろうと、これ以上に増えることがないので、安心して生活設計をすることができます。
逆の場合は、変動金利を選択することを積極的に検討します。金利が低く抑えられるので、当初の返済額が少なくなります。
定期預金の場合
ローンと定期預金では対応が異なります。
定期預金は、低金利時には短期の変動金利型を、高金利時には長期の固定金利型を選ぶのが鉄則です。
利回り
投資額に対する収益の割合を利回りと言います。年間の利回り(年利)が代表的な指標です。
例えば、
不動産投資をする際、1,000万円の中古マンションを購入し、月々5万円の賃貸収入がある場合の利回りは、年間で6%(=5万円×12ヶ月÷1,000万円)となります。定期預金を1,000万円預け入れて、1年後に10万円の利息がつく場合の利回りは、年間で1%(=10万円÷1,000万円)となります。ただし、いずれの場合も、経費(税金など)を加味していませんので、実質的な利回りはこれより低くなります。
利回りの期間についても注意が必要です。例えば、
学資保険で1,000万円を一括して払い込み、15年後に1,045万円(45万円のプラス)を受け取る場合の利回りは 4.5%(=45万円÷1,000万円)ですが、年利に換算すると 0.3%(=45万円÷15年÷1,000万円)となります。
高利回りか否かを判断するには、必ず年利に換算する必要があります。
単利と複利
単利は元本だけに利子がつき、複利は「元本+利子」に利子がつきます。
一般的に、
資産運用が長期間に渡るとき、複利の威力が実感できます。
【ケース1】 年利10%: 100万円の定期預金
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| 1年後 | 1,100,000円 | 1,100,000円 |
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| 2年後 | 1,200,000円 | 1,210,000円 |
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| 3年後 | 1,300,000円 | 1,331,000円 |
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| 4年後 | 1,400,000円 | 1,464,100円 |
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| 5年後 | 1,500,000円 | 1,610,510円 |
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| 10年後 | 2,000,000円 | 2,593,743円 |
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| 20年後 | 3,000,000円 | 6,727,501円 |
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| 30年後 | 4,000,000円 | 17,449,406円 |
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年利10%の場合、30年後には、単利と複利では4倍以上の差がつくことが分かります。これだけを見ると、
資産運用とは、長い期間で、しかも複利で考えるべきという結論になるかもしれません。それぐらいインパクトがあります。
ところが、です。
【ケース2】 年利1%: 100万円の定期預金
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| 1年後 | 1,010,000円 | 1,010,000円 |
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| 2年後 | 1,020,000円 | 1,020,100円 |
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| 3年後 | 1,030,000円 | 1,030,301円 |
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| 4年後 | 1,040,000円 | 1,040,604円 |
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| 5年後 | 1,050,000円 | 1,051,010円 |
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| 10年後 | 1,100,000円 | 1,104,622円 |
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| 20年後 | 1,200,000円 | 1,220,190円 |
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| 30年後 | 1,300,000円 | 1,347,849円 |
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金利が1%になると、単利も複利もあまり変わらない結果になります。
現在は低金利なので、複利を効果的に利用するには、
資産運用先を吟味する必要があると言えます。