ライフプランにおける小遣いの重要性

公開日:2015/06/16

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　突然ですが自由に使えるお金は月にどれぐらいありますか？
　200万人を超える女性が愛用中のアプリ「ラルーン」が、2015年5月に実施したアンケート（1,021人回答）によると、かなりシビアな小遣い事情が見えます。

7割の家庭がお小遣い制！夫のお小遣い事情って？｜ラルーン

　73.3%の家庭が小遣い制です。将来的なライフプランを考えると、計画的な支出を心がける必要があるので、妥当な数字と言っても差支えないと思われます。

5千円以下（2.2％）
5千1円以上1万円以下（9.3％）
1万1円以上2万円以下（32.7％）
2万1円以上3万円以下（20.2％）
3万1円以上4万円以下（19.0％）
4万1円以上5万円以下（7.9％）
5万1円以上6万円以下（6.4％）
6万1円以上（2.3％）

　夫の小遣い額は、月4万円以上が16.6%しか存在しない一方、月1万円以下は11.5%も存在します。独身男性に比べると、少ない印象を受けます。
　以前よりも共働き世帯が増えていると思いますが、共働きによって増加した家庭の可処分所得は、夫の小遣いにあまり回っていないようですね。

　一方、妻の小遣いはどうなのでしょう。
　57.4%の妻が夫より低いと回答しています。「夫と同じ」の23.8%を合わせると、実に80%以上の妻が夫の小遣い以下という結果です。妻の小遣いは、夫よりも更にシビアです。

　結婚すると、男性は夫になり、女性は妻になり、家庭の構成員としての役割が求められます。子供ができると家庭の構成員が増加するので、夫と妻の役割は更に大きくなります。その結果、独身時代のように、自分の一存でお金を使うことが難しくなります。
　嫌でもライフプランを考えなければいけません。マイホーム、教育、保険、マイカー、家族旅行… 必要と思われる支出を積み上げていくと、現在の収入では足りなくなってきます。そのしわ寄せが、夫や妻の小遣い削減に繋がっているような気がします。

　小遣いが少なくても平気であれば問題ありませんが、そうでない人の方が多いことでしょう。「家族のため」を理由に小遣いアップを我慢することが増えると思われます。ですが、行き過ぎた我慢は、例えば勤労意欲減退などの副作用をもたらす可能性があります。
　少しでも多く小遣いを確保する努力はした方がいいでしょうし、長い目で見ると良策だと思われます。そのためには、収入に限りがある以上、支出にメリハリをつける必要が出てきます。

　例えば「周囲の人間がやっているから」とか「自分も子供の頃にやってもらったから」というような支出については、その必要性について十分吟味した上で、可能な限り見直した方がいいと思います。減らした分を少しでも夫や妻の小遣いに回す方が、精神衛生上健全だと思います。それが家庭を守る人間にとっての活力になるでしょう。
　今回のラルーンのアンケート結果は、家庭がライフプランに追い回されているような印象を受けました。

　ところで、独身の小遣いはいくらぐらいなのでしょうか。
　新生銀行が、2014年4月に実施したアンケート（サンプル数2,378人）が参考になります。

お小遣い調査 | 若者の「ライフスタイル」と「お金」を考える｜新生銀行

　上記アンケートの「年代別・未既婚別お小遣い額（2013年 vs 2014年）」によると、

未婚：45,256円
既婚：35,659円

という結果になりました（2014年）。
年代別・未既婚別お小遣い額（2013年 vs 2014年）

　ラルーンのアンケート調査に比べると小遣い額が高めとなっていますが、やはり未婚の方が多くなっていますね。

　自分が幸せになる、あるいは自分を不幸せだと思わない。そういう基本的なことができていない限り、家庭全体の幸せを追求するのは難しいと思います。
　必ずしも「小遣いが少ないから幸せじゃない」とはなりませんが、今回のアンケート調査から、夫や妻はもう少し小遣いを増えやしてもいいように感じました。

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