所得税はどこまで複雑化するのか（ふるさと納税計算ソフトの更新は大変）

先日、サイト利用者からの情報提供により、所得税において「所得金額調整控除」が新設されことを知りました。2020年3月27日に、ふるさと納税の控除限度額計..

【情報公開日】2020/08/26　【関連タグ】ふるさと納税税金相続

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「最速資産運用」更新状況：

ふるさと納税の控除限度額計算ソフト

　所得金額調整控除（所得税）に対応しました。配偶者特別控除のバグや調整控除（住民税）の合計所得金額に分離課税を含めていた誤り等を修正しました。

「最速資産運用」運営者より：

　先日、サイト利用者からの情報提供により、所得税において「所得金額調整控除」が新設されことを知りました。2020年3月27日に、ふるさと納税の控除限度額計算ソフトを更新した際は、恥ずかしながら「所得金額調整控除」の存在に気付きませんでした。

　ところで、ここ最近、ふるさと納税の控除限度額計算ソフトの更新作業が非常に億劫になっています。理由は簡単で、所得税法が複雑になる一方だからです。

　その先駆けは、配偶者特別控除の控除額の複雑化です。控除額が合計所得金額によって3段階に分けられました。
www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku...
No.1195 配偶者特別控除｜

　年金所得（公的年金等に係る雑所得）の計算方法も複雑化し、年金所得以外の合計所得金額によって3段階に分けられました。
www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku...

　追い打ちをかけるように、前述の「所得金額調整控除」が加わりましたが、これが結構ややこしいのです。
www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0020006-075...
所得金額調整控除に関するＦＡＱ（源泉所得税関係）

　気合を入れて所得税に関する法令等を読み込まないと理解できないのですが、それでも計算ミスを防ぐことはできません。ここまで所得税が複雑になると、さすがに個人で対応するのは難しいのではないかと弱気になっています。

　サイト利用者の方からの指摘について可能な限り対応したいと思うのですが、なかなかヤル気が湧かなくなっている状況にあります。対応が遅れてしまい申し訳ありません。歳を取ったということもあり、細かいプログラミング作業に集中することができなくなっているんですよね…

　政治家（国会議員）や官僚に期待したいのは、所得税などの税法の簡略化です。政策的な観点から例外を作りたい気持ちは分かるのですが、複雑化することで手間もミスも増えるので、結果的に損をする人も増えると思います。一部の人間にとって税法の複雑化は歓迎すべきことなのかもしれませんが、個人的には簡素化してほしいと強く願います。

　サイト利用者の方より、ふるさと納税の控除限度額計算ソフトに関して以下のようなご指摘をいただきました。

「ふるさと納税の控除限度額計算ソフト」は大変重宝していますが、気になる点があります。令和2年分からの税制改正で、所得金額調整控除が新たにできて、給与と年金の両方の所得がある場合に、10万円追加で所得控除されるようになったと思います。上記ソフトでは、まだ考慮されていないように思われます。それから、住民税の調整控除は、分離課税だけの時には適用されないのではなかったでしょうか。以上、2点のご確認をよろしくお願いいたします。（2020-08-08）

　ふるさと納税の控除限度額計算ソフトを修正いたしました。ご指摘いただき、ありがとうございました。

　随時ご意見ご要望を承っております。各ページの最下部にフォームを用意していますので、お気軽にご利用いただければ幸いです。
　

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