年金未納のデメリットと対処方法（年金納付･年金免除･年金猶予のすすめ）

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　国民年金保険料が未納だと以下のようなデメリットあります。

1. 老齢基礎年金額に反映されない
2. 老齢基礎年金の受給期間に算入されない
3. 障害基礎年金や遺族基礎年金の受給期間に算入されない

　上記1.と2.について認識している人は多いでしょうが、上記3.について正確に把握している人はさほど多くないように思われます。しかも国民年金保険料が未納だと、障害基礎年金や遺族基礎年金の受給期間に算入されないだけでなく、障害基礎年金や遺族基礎年金を受給できない可能性さえあるのです。

　遺族基礎年金については18歳(最大20歳)未満の子供が遺族であることが要件の一つなので対象者は限定的ですが、障害基礎年金については誰もが対象者になる可能性があります。ちなみに、障害基礎年金の受給額は年993,750円（2級は年795,000円。2023年4月現在）です。もしもの時に64歳まで月82,813円（2級は月66,250円。2023年4月現在）を受給し続けられるか否かで、生活設計は大きく変わることでしょう。

　年金未納の対処法は以下の通りです。

1. 国民年金保険料の納付
2. 国民年金保険料の免除
3. 国民年金保険料の納付猶予

　上記1.の納付が最もお勧めですが、経済的負担が最も重くなります。前納割引制度を利用したり、クレジットカード納付でポイント還元を受けたりすることで、経済的負担を軽減することが可能です。

国民年金保険料｜日本年金機構
www.nenkin.go.jp/service/kokunen...

　上記2.については下記要件を満たした場合、25％～100％の割合で免除されます（要.申請＆審査）。

• 所得が一定額以下の場合
• 新型コロナウイルス感染症の影響による減収を事由とする免除
• 配偶者からの暴力を受けた方の特例免除
• 法定免除（生活保護等）

　上記3.については下記要件を満たした場合、一定期間納付が猶予されます（要.申請＆審査）。

• 50歳未満で所得が一定額以下の場合
• 学生納付特例（大学･大学院･短期大学･高等学校･高等専門学校･特別支援学校･専修学校･各種学校）

　
【国民年金保険料の納付・免除・猶予・未納】

項目	老齢年金額 への反映	老齢年金の受給 期間への算入	障害･遺族年金の 受給期間への算入
納付	◎
免除	○ (免除額に応じて減額)	◎
猶予	×	◎
未納	×

　
　なお、下記については国民年金保険料が免除されるだけでなく、国民年金保険料を納付したとみなされるので最もお得です（要.申請＆審査）。

• 第3号被保険者（専業主婦等）
• 産前産後期間の免除

www.nenkin.go.jp/service/kokunen...

　国民年金保険料を納付するのが一番無難ですが、諸事情により納付するのが困難なケースもあるかと思われます。その場合、最悪なのは国民年金保険料の未納を選択することです。国民年金保険料の未納状態は続くと、もしもの時に障害年金や遺族年金を受給できないなど、多大な不利益を被ることになります。多少面倒でも免除や猶予の申請をすべきです。申請手続きを他人がやってくれることはありません。
　

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