マイナンバーカードと健康保険証の一体化等に関する河野デジタル大臣記者会見（2022年10月13日）文字起こし

　
※マイナンバーカードがAndroidスマホに2023年5月11日より対応（iPhoneは未定）などより続く

　河野太郎デジタル担当大臣が、マイナンバーカードと健康保険証の一体化などに関する記者会見を10/13に行いました。
www.digital.go.jp/news/minister-221013-01/


　以下、記者会見発言部分の文字起こしとなります（※適宜表題を付けています）。
　

マイナンバーカードは「デジタル社会におけるパスポート」

　社会を新しく作っていくためのマイナンバーカードは、いわばパスポートのような役割を果たすことになるわけですが、そのためのマイナンバーカードの普及、そして利用の拡大を強力に推進すべく総理からのご指示のもと、9月29日から関係省庁の連絡会議を私が議長を務めて行なっております。会議において関係省庁に検討いただいた結果を取りまとめまして、先ほどマイナンバーカードの取得利用の加速のための取り組みや経済対策におけるマイナンバーカード関連施策について総理にご報告をしたところでございます。
　

健康保険証との一体化（2024年秋に健康保険証廃止を目指す）

　まず、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に向けた取り組みにつきまして。これは以前に閣議決定もございますがそれを前倒しをするということで、訪問診療・あんま・鍼灸などにおいてマイナンバーカードに対応するための補正予算の要求を予定をするとともに、マイナンバーカードの取得の徹底、カードの手続き様式の見直しなどを行った上で、2024年の秋に現在の健康保険証の廃止を目指すということにいたします。
　

運転免許証との一体化（2024年度末から前倒しを検討）

　次に、運転免許証との一体化でございますが、現在2024年度末としている一体化の時期をさらに少し前倒しできないか検討を警察庁と一緒に進めています。また、2023年度から免許更新のオンライン講習を（全ての都道府県ではなくて確か四つの都道府県だったと思いますが）今までゴールドカードを対象としていたのを一般の運転者にも広げていくということにしたいと思います。47都道府県全てに広がるのはもうちょっと時間がかかります。
　

スマホ対応（2023年5月11日からAndroid対応。iPhoneは未定）

　マイナンバーカードの電子証明書をスマホに対応いたします。マイナンバーカードによって可能なオンライン申請やマイナポータルへのログイン、コンビニ交付、これらがマイナンバーカードなしでもスマホでできるようにいたします。今システム構築を実施しております。Androidのスマホによるサービスの提供開始を2023年5月11日にしたいと思っております。
　

金融機関への基本4情報提供（2023年5月16日開始）

　2023年5月16日から、公的個人認証サービスを利用する金融機関などの事業者に、本人の同意を前提をして、住所などの基本4情報を提供するサービスを開始いたします。金融機関などの事業者においては継続的な顧客確認を効率的スピーディに行うことができるようになります。
　

電子証明書利用料の当面無料化（2023年1月開始）

　民間事業者における電子証明書利用料の当面の無料化について。電子証明書の有効性を確認する際に現行では署名用の場合は1件10円、利用証明用の場合は1件2円の利用料が必要となってますが、当面3年間はこの手数料を両方とも無料にいたします。民間事業者の利用コストを引き下げて、マイナンバーカードの利用拡大につなげていきたいと思っております。2023年1月から無料化を始めますので、民間事業者におかれては是非利用の検討をお願いをしたいと思います。
　

2022年10月の経済総合対策への反映

　こうした報告を総理に申し上げたところ大きく二つご指示がありました。
　まず今月中に取りまとめる経済総合対策に関しまして、①免許証や保険証などの各種カードのマイナンバーへの一体化の加速・カードの取得促進のための戦略的な工夫、②自治体・民間事業者の電子証明書の手数料の当面の無料化、③民間でのカード利活用の実証実験の支援や自治体でのカード利活用の拡大策、この3点を盛り込むというご指示をいただきました。
　

健康保険証との一体化に関する環境整備・周知徹底

　また、マイナンバーカードと健康保険証の一体化については特に細部に渡りきめ細かく環境を整備する必要がある。また、医療を受ける国民や医療を提供する医療機関関係者などの理解が得られるよう丁寧に取り組んでいく必要がある。このため総合経済対策の決定までの間、厚生労働省大臣・デジタル大臣・総務大臣が連携して細部にわたり内容や関係者の理解が得られるよう詰めの作業を行ってもらいたいという指示がありました。
　

記者会見まとめ

　デジタル社会の形成に向けた検証と、しっかり連携をして各所のご協力を頂きながらマイナンバーカードの普及、そしてマイナンバーカードの利用活用の拡大に取り組んでまいります。引き続き皆様のご理解とご協力をお願いをしたいと思います。私からは以上です。

www.digital.go.jp/news/minister-221013-01/

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