EXE-iとeMAXIS Slimが先進国株式投信において激闘中

　
　SBIアセットマネジメント（以下、SBIAMという）が、「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」の取扱いを2018年1月12日より開始しました。つみたてNISA対応の超ローコスト・インデックス投信で、信託報酬は驚異的な0.1154%です。　運用先は超ローコストETFの「シュワブ U.S. ブロード マーケット ETF」と「SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド（除く米国） ETF」で、共に経費率は0.03％～0.04％です。

　インデックスファンド比較ランキングにおいて確認したところ、「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」は先進国株式部門で1位を獲得しています。

　投信信託（先進国株式）の信託報酬の順位を以下に列挙します。

1. EXE-i つみたて先進国株式ファンド（SBIAM）0.1154%
2. ｅＭＡＸＩＳ Slim 先進国株式インデックス（三菱UFJ国際投信）　0.1182%
3. EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド（SBIAM）0.15%
4. 楽天・全米株式インデックス・ファンド（楽天投信）　0.1695%
5. ＜購入・換金手数料なし＞ニッセイ外国株式インデックスファンド（ニッセイAM）　0.2041%

　2017年12月5日に開始したばかりの「EXE-i つみたてグローバル（中小型含む）株式ファンド」を更に下回る信託報酬です。先進国株式投信における1ヶ月前の最安信託報酬が、「EXE-i つみたて先進国株式ファンド」によって塗り替えられた訳です。
　その一方で、三菱UFJ国際投信は「ｅＭＡＸＩＳ Slim 先進国株式インデックス」の信託報酬を1/30より0.1182%に引き下げると発表しました。それまでの信託報酬が0.2041%だったので、一気に40％以上の値下げです。信託報酬が下がることは大歓迎ですが、個人的には大丈夫なのかと心配になるレベルの下げ幅です。
　その結果、FP1級おすすめ! インデックスファンド18選におけるノーロード・インデックスファンド全体の信託報酬ランキングがとんでもないことになりました。1位と2位と4位が先進国株式ファンドとなり、一般的にコストが安いと考えられている国内債券ファンドより上位にランクインしています。

　つみたてNISAが引き金となり、投信の信託報酬の下落が止まりませんが、この先どこまで進むのでしょうか。運用状況が悪化したファンドの早期償還が続出しないことを祈るばかりです。

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